発達障害と診断されたけれども

生きるってつらいよねっていうアラサー会社員です。くだらないこともたくさん書きます。

履修を組めない大学生

新大学生は今頃入学式を終え、ガイダンスなどを経て履修登録期間だろう。

 

 

1年目は入りたてだから情報もなく、いわゆる「楽単」など知らず、真面目に履修登録をしていく。

僕の場合は卒業までに140単位くらいを取らなければならなかった。

 

就活などを見据え、早めに単位を取っておかなければ後が苦しくなるので1、2年目に出来るだけ単位を取得するのが大学生のセオリーだ。

 

 

 

そもそもの問題として、僕は履修の仕組みをうまく理解できなかった。

例えば一般教養科目を何単位、語学科目を何単位、専攻科目を何単位必ず取らなければならないと最初に説明があったが、理解できなかった。

 

いや、理解できなかったというよりも不安だった。

自分が組んだ履修で本当に卒業できるのかという不安。

卒業間際になって、この単位を取得していないから卒業できませんと言われるかもしれない不安。

 

特に、僕と6歳年の離れた従兄が就職先も決まり、いざ卒業間際という段階で単位が足りないことが判明し留年した。

もちろん内定も取り消しになった。

 

そういった姿を見ていたから、自分で履修を組むことが怖くて僕は出来なかった。

 

 

 

そんな僕が一体どのようにして大学4年間を乗り切ったのか…。

 

前にも書いたが、僕は今の妻と入学してたった数日後の4月5日に付き合い始めた。

履修登録をする前に付き合った。

妻とは同じ学科だった。

そして、妻はかなりのしっかり者だ。

 

 

察しが良い人はもう分かるだろうが、僕は妻が組んだ履修をそっくりそのまま真似た。

一般科目も、専攻科目も全て同じ講義を受講する履修スケジュールを組んだ。

 

当時、付き合いたての妻は一緒に居られる時間が嬉しいと喜んでいたが、僕は大学を卒業するための苦肉の策だった。

直感で感じた妻の真面目さに、絶対にポカはあり得ないと出会ったときから分かっていた。

それ故に、4年間丸ごとそっくりそのまま妻の履修を真似た。

 

だから、僕が一切興味ない講義を受けるときはよく机に突っ伏して寝ていた。

 

 

真面目な妻のおかげで2年目の終わりにはほとんどの必要単位を取り終わり、3,4年目はほとんど講義を入れずバイトに勤しんだ。

 

 

結局、大学で僕は何を学んだんだろうかとたまに考える。

何かを学びたくて大学に入ったのに、気が付けば「卒業」のために講義を受けていた気がする。

 

 

言葉にできないほどの阿呆である。

 

 

もし履修で悩んでいる大学生が居たら、自分のことは自分で決めよう。

と、自分で何も決められなかった僕が言ってみる。