いよいよ明日から新年度が始まる。
明日入社式を迎える新入社員は、モラトリアム期間の最後の日曜日をどう過ごしたのだろうか。
ちなみに、僕は入社式当日にインフルに罹った。
意識混濁状態で一日を過ごし、飲み会ではいつ倒れてもおかしくなかった。
翌日から始まった宿泊研修に辛うじて気力だけで参加したものの、途中から周りの音が一切聞こえなくなり、離脱。
熱が40度まで上がり、翌日の朝に速攻で家に帰らされた。
一晩付きっ切りで看病してくれた人事の人には今でも感謝している。
当時は「同期に遅れをとったなぁ…」と非常に悔しい思いをしたが、今にしてみれば誤差である。
いや、誤差すら生じてないだろう。
僕にとって、明日からの1年間は非常に重要な1年になる。
僕は順当にいけば来年「主任」へ昇進する歳である。
年功序列の会社故、主任にストレートで上がれないことは余程のことがない限りはありえない。
ただ、主任以降は明確に同期と差が生じ始める。
主任、係長を経て管理職となるのだが、係長から管理職への壁が非常に高い。
ストレートで上がれる人もいれば、何年かけても係長どまりの人もいる。
つまり、主任以降はある程度能力が評価されないと次へ進むことが出来ない。
正直、通常業務である「営業」で言えば、僕は中の下くらいの実力だろう。
突出して「優秀」だと言える部分はない。
であるがゆえに、僕は同期とどこかしらで「差」を作らなければならない。
システム部門はかなり特殊な部門で、行ける人間は限られている。
それに加えて、「デジタル人材」が喉から手が出るほど欲しい会社の現状であれば、システム部署は花形部署とも言えるのではないかと勝手に考えている。
だから、作るんだ、差を。
IT知識を身に着けて、必ず来年システム部に異動して、同期と比較して絶対的に替えの利かない存在になるんだ。
先のインフルでの差はまさに誤差レベルだったが、これから生じてくる同期との差はやがて圧倒的な差になる。
と、行きたい行きたいと志望したところでIT知識がなければたとえシステムへ異動できたとしてもただのお荷物でしかない。
いや、異動を希望することすらおこがましいと言える。
だから、僕は来年度の目標を2つ立てた。
一つは「基本情報技術者試験」の合格。
そして、もう一つは「応用情報技術者試験」の合格だ。
詳しくは後日書こうと思うが、基本情報はCBT(いつでも受けられるテスト)だ。
いつでも受けられるというとダラダラしかねないため、受験日を5月13日に設定した。
なぜ5月13日なのかというと、そのちょうど5か月後の10月13日が年2回しかない応用情報の試験日だからだ。
IT知識が0の自分にとって、この短期間で合格を目指すのはかなり苦しい闘いになることは間違いない。
それでも、やらなければならないのだ。
システム部門の扉を叩くことのできる人間は限られている。
そして、叩くことはできても、入門できる資格のない者に扉は開かない。
扉をこじ開けるために、明日からの1年間、覚悟と決意を持ち続けなければならない。