発達障害と診断されたけれども

生きるってつらいよねっていうアラサー会社員です。くだらないこともたくさん書きます。

悲しみと鬱と寂しさの三重奏

一日何回もブログ記事を投稿するつもりはないが、書かずにはいられなかった。

 

 

今、まさに今、心臓が張り裂けそうなくらい苦しい。

悲しみが僕の心臓をノックし続けて、涙という体液を出そうと誘発している。

一般的に日曜日のこの時間に来ると呼ばれている、いわゆる「サザエさん症候群」ではない。

毎週、僕は人とは逆に月曜日から始まる仕事にワクワクしながら日曜日の夜を迎える。

 

でも、今日は月曜日を迎えるのが苦しい。

 

 

なんでかは分かっている。

金曜日の内示で異動すると勝手に勘違いしていた自分が、異動しなかったのもある。

ちょっと面倒くさい案件が立て込んでいるのもある。

 

 

だが、一番大きな理由は僕の大好きな「後輩」の異動があと2週間後に迫っていることだろう。

 

 

僕はいわゆる八方美人タイプで、誰とでも表面上は仲良くできるが、非常に深い仲になる人間は極めて少ない。

約8年働いてきて、会社の中で心の底から好きな人(仲の良い人)は5個上の先輩(男)ただ一人だけだ。

 

先輩には感謝してもしきれない。

僕が苦しい時や寂しい時、悩みを抱えているときにいつもラインで相談に乗ってくれる。

もしかしたら先輩は僕を疎んでいるかもしれないが、僕にとって先輩は生きていくうえで欠かせない存在になっている。

ASDの人は寂しがり屋が多いという記事を見たことがある。

僕も例に漏れず寂しがり屋だが、誰彼構わずラインを送ることはできないので、それを受け止めてくれている先輩は僕の心の溝を埋めてくれるのだ。

言わば先輩に「依存しているのだ」。

 

 

そして僕はどちらかというと年下が苦手だ。

接し方が分からないし、後輩と接するより年上の先輩と接していた方が気が楽なのだ。

だから僕は親密な関係にある後輩が居ない。

 

いや、正しく言えば居なかった。

 

上に書いたあと2週間後に異動する予定の「後輩」とは今の部署で一緒になった。

3つ下の女の子だ。

明るくてコミュニケーション能力に非常に長けていて、友人も多く、初対面の人間であろうと誰とでも仲良くできる。

陽キャの中の陽キャと言ったところか。

とにかく彼女は人間として眩しい存在だった。

 

出会った当初は僕もいつも通り、上辺だけ仲良くしているつもりだったが、どんどん彼女の魅力にハマっていった。

僕のくだらない冗談を笑ってくれて、僕が飲みに行こうよ!と誘えば「嫌ですよ」と言いつつもついてきてくれた。

馬鹿げたLINEにも付き合ってくれた。(未読無視は多かったが)

何回も二人で飲みに行った。

彼女に依存するのに時間はかからなかった。

 

異性としてというよりも、人間として彼女のことを好きになった。

彼女のような明るさを持っていたら、彼女のようなコミュニケーション能力を持っていたらどれだけ生きることが容易いだろうか。

彼女は僕に無いものを全て備えているように見えた。

 

一緒に働くのが楽しくて、いつの間にか僕が今の部署で楽しく働ける大きな要因となっていた。

僕が会社に入ってから、たった1人の先輩にしか心を許していなかったが、彼女は2人目の心の底から心を許せる存在になった。

 

そんな彼女があと2週間で異動してしまう。

 

彼女の性格と人当たりの良さであればどこだってやっていけるだろう。

だが、彼女も初めての異動であるが故に不安は感じていると思う。

 

こういう時、心に余裕のある人間なら「君なら大丈夫さ!」と勇気づけることができるんだろう。

あいにく、彼女が異動する悲しみと寂しさに明け暮れている僕はそんな余裕はない。

現に、内示の時に「寂しいなぁ…寂しくなるなぁ…」と僕が半分泣きそうだった。

 

内示の日からムクムクと心の中で寂しさと悲しみが大きくなっていっているのを感じる。

それはやがて重りとなり、僕の心に重く圧し掛かり、僕を憂鬱な気持ちにさせるには十分すぎる。

 

もうあと2週間しか残されていない。

彼女にとっての僕は特別な存在でも何もない。

数多の先輩の内の一人でしかない。むしろうざったい先輩だろうか。

だが、僕にとっては限りなく大切な存在なのだ。

 

きっと、彼女は異動したら僕のことは忘れるだろう。

逆に、僕も1か月も経てば彼女が居ない環境に慣れるんだろう。

 

 

でも、確実に言えることは彼女が異動した後、心にぽっかりと彼女が居た分の穴が開く。

心に空いた穴は他のもので埋めるしかないとよく言うが、そうそう都合よく埋められるものではない。

欠けたジグソーパズルに、他のピースを当てはめたとしてもそれは完全に「ハマった」状態とは言えない。いや、むしろハマることはないのではなかろうか。

 

 

こんな寂しさと悲しみがぐるぐる渦巻く日曜日の夜は久しぶりだ。

だから居ても立ってもいられずブログを書いてしまった。

 

先輩に相談したら、「依存する癖、治さないとね」と言われた。

全く持ってその通りだ。

 

僕は本当に心を許すとその人に依存してしまう癖がある。

でも、永遠にその人と一緒にいられるわけではない。

どこかで必ず別れが来るのだ。

そんなこと分かりきっているのに、依存することが辞められない。

安心感を得たい。ただそれだけなのだ。

 

だけども、今抱えている寂しさを通して分かったことがある。

こんなにも悲しい思いをするのなら、やはり人に心を許すことは辞めようと思った。

親密な関係になるのは辞めようと思った。

誰かに依存してしまうのであれば、依存する前に自分から身を引こうと。

 

30歳にもなって、人との付き合い方を考えなければならないとは何とも情けない話である。