2:6:2の法則というものがある。
自分に対して2割の人間は好印象を持ち、6割の人間は可もなく不可もない印象を持ち、2割の人間は悪い印象を持つ。
自然法則としてそうなっているらしい。
しかし、極々稀に誰からも好印象を持たれ、誰からも好かれる人がいる。
9:1:0くらいの割合の人がいる。
人に好かれるために生まれてきたような、まさに天賦の才を持った人がいる。
昨日のブログに書いた後輩がまさにそのタイプだ。
一体普通の人とは何が違うんだろうかと考えたとき、「笑顔」の差だなと思った。
大抵彼女は笑っている。それも嫌味な笑いではない。
心の奥底から笑うような笑顔をよく見せている。
これがなかなか普通の人には難しいことなのではないか。
笑顔を心がけていたとしても、苦手な人との会話の時はどうしても愛想笑いに近いものになってしまう。
僕も笑顔を意識はしているが、忙しい時や気分が沈んでるときはどうしても本当の笑顔を見せることが出来ない。
どんな状況であろうと、それが例え演技だとしても、屈託のない笑顔をいつでも出せる彼女がとても羨ましい。
そして、それが彼女が誰からも好かれる所以なのだろう。
当然の如く、彼女は、部署の全員から惜しまれつつ今の部署を去っていくことだろう。
彼女を慕っている女子後輩は涙を流すかもしれない。
下手したら僕も泣いてしまうかもしれない。
ふと思った。
僕が異動するとき泣いてくれる人はいるのか…?
別に涙を流してくれとは言わない。
ただ、僕が今の部署を去ること時に心の底から悲しみを感じる人は居るのだろうか。
「先輩が異動するなんてマジで寂しいです…正直つらいです…」と言ってくれる後輩は居るのだろうか。
多分居ないだろう。
上のリンク記事でも書いたが、僕は基本的に後輩(年下)が苦手だ。
後輩に対して豪快に何かを奢ったりだとか、仕事を肩代わりしたり、先輩らしいことをしたことがあまり無い。
多くの後輩から見て、僕は「可もなく不可もなく」といった先輩だろう。
もしかしたら「不可」の方の先輩かもしれない。
そんな人間を誰が好きになるだろうか。
「誰かに好かれたい」
これは僕が抱える傲慢さなのだ。
自分では誰かに好かれたいと、慕われたいと思いながらも、何も行動を起こさない。
好かれるための努力を何もしないくせに、自分を好きになってくださいなど甘ったれもいいところだ。
とは言いつつも、僕も男だから異性の後輩に対しては優しい方だと思う。
下心とかそういうのではなく、カッコよく見られたいなと思う気持ちが心の奥底にあるのだろう。
なんとも情けない話だ。
でも、一生に一度でいいから、異性の後輩から「寂しいです」なんて言われてみたいなぁと思う、哀しい男のお話でした。