今日、異動内示があった。
結論から言えば僕は「残留」だった。
4年弱も居るのに今の部署に残留だった。
また同じ場所で春夏秋冬を過ごすのかと思うと、気が滅入ってしまい午後は仕事にならなかった。
ソラナックスを2錠飲んでも心のざわつきが収まらなかった。
別に希望する部署に行けるとは思っていない。
人事異動とはそういうものだ。
刺激が欲しかった。
同じ作業の繰り返しの毎日に新しい風が吹いてほしかった。
ただ、異動したら異動したで環境に馴染めず、また苦しい日を迎えて居ただろう。
僕より在籍期間が短い(2年くらい)他部署の同期が複数人異動の内示を受けていた。
悔しさが込み上げてきた。
僕の方が長く在籍しているのに、どうして僕は優先されなかったのだろう。
どうして彼らは短いスパンでそんなに異動ができるんだろう。
僕と彼らに何の差があるのだろう。
考えてもしょうがないが、そんな思考がぐるぐる頭を駆け巡った。
が、帰りの電車で色々と考えた。
ネガティブなことばかり考えてもしょうがない。
ポジティブに考えよう。
僕は今の部署に「必要な存在」だと思われたから動かなかったのだ。
そう考えることにした。
他の部署には難しい案件をこなす男性係長が5人くらいは居る。
しかし、僕の部署には2人しかいない。
しかもその内の1人は今回の内示で管理職に昇進してしまった。
穴埋めとして新しい係長が来るかと思ったら、補充はなかった。
つまるところ、僕と2個上の先輩が係長の役割を果たさなければならない。
その役割を果たすのは僕じゃなきゃダメなのだ。
その役割を果たせるのは僕なのだ。
だから今回の異動で僕を動かすわけにはいかなかった。
とんだ自惚れかもしれないが、そう思わなければやっていけない。
人間ネガティブに考えればとことん沈んでいく。
ネガティブという名の泥沼に沈んで沈んで、足から腰、やがて頭までどっぷり浸かって抜け出せなくなる。
僕はシステム部門を希望していた。
しかしながら、会社全体で今回はシステム部門への配属は一人も居なかった。
ならば、逆に考えれば今回異動しなかったのはチャンスと捉えるべきなのかもしれない。
何故なら、来年は人を入れるかもしれないからだ。
仮に今回、僕が異動したとしよう。
とすると、次に異動できるのは早くても3年後になる。
システム部門に異動する夢はさらに遠くなる。
今、この1年をまた踏ん張って、来年の内示で勝ち取るのだ。希望を。
私の好きなアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」のOPにこんな歌詞がある。
"分かったことは甘えて泣いてる場合じゃない”
”希望の糸を手繰って掴んで動き出す”
冤罪で収監された主人公、徐倫が「覚悟」を決めて脱獄を決意する。
そんな徐倫の心情をなぞった歌詞だ。
僕は「覚悟」を決めた。
今日のこの悔しさを絶対に忘れるな。
くよくよ泣いていたって何も変わらないし、誰も助けてはくれない。
胸に刻んだこの悔しさを糧に、今年1年自分ができることを精一杯こなすしかない。
1年後の今日、僕が喜びの記事を書いているか。
はたまた、また今日と同じような内容の記事を書いているか。
見ものである。